スポーツスターモデルの歴史について
ハーレーの中でも異色と言われるのがスポーツスターモデルです。重厚なイメージのあるハーレーのオートバイ群の中で唯一、シンプルでライトなイメージを持っているため、中にはハーレーと異なるメーカーの物だと思ってしまう人も少なく有りません。
しかし、スポーツスターモデルは古い歴史を持ち、これを長い年月にわたり継承しているモデルでもあるのです。元々このモデルは、ダートトラックレースと言われる、舗装されていない路面を走行してタイムを競うレースのために開発されたオートバイです。
その為、悪路でも安定して速度を維持できるようにホイールベースを長めにとり、重心を低くするためにエンジンやタンク、シートポジションまでを低く取った設計になっています。
更にボディを軽量化することで取り回し安さを向上するとともに、コーナリングの際の安定性を高めています。また、エンジンは悪路でも瞬発力が稼げるように高回転型とし、且つエンジンとミッションを一体化することで耐衝撃性を向上しています。
これらの設計は50年以上経過した現在でも継承されており、その特長は大型バイクを取り回すことに自信のない体格の小さな人や、高い安定性とレスポンスを求めるマニア、さらにはハーレーに憧れている女性などに高い人気を誇っています。